松葉舎の想い

庭造りに想う事

松葉舎が庭を作る時の材料となるのは

どれも規格化されていない
自然からの預かり物です。

そして、全てとはいかなくても
出来うる限り
その地域に自生する植物など
気候・風土・文化にあった無理の無い庭を心がけ
ブーム・流行とは距離をとっていたいと考えています。

石や瓦の古材（町屋や社寺などの改修・解体工事で市場に出回るアンティークの材料）もよく用います。

その為、カタログなどをお客様にお見せして
「お好きな商品を選んで下さい。」と言える事があまりありません。

お客様にとっては
「今どきカタログも無いなんて分かりづらい。」
と言う事は十分理解しております。

その分お客様と
しっかりお話しして
共に考え
時間をかけて
長く愛されるお庭を
造っていければと思っております。

庭は作った時が完成ではありません。

お引き渡し後も木々や植物は成長し、垣根や石もその場に馴染み成熟してゆきます。
時が経ってくると鳥が落とした種から新しい生命が産まれることも有れば、どれだけ大切にしていた木も枯れてしまう事だってあります。

そういった木の代替りも人工と自然の中間にある庭だからこそ起こって当然の事です。

だからといって自然に全てを任せて居ては庭では無く薮のよあになってしまうかもしれません。
その調和を保つ事が庭の手入れだと考えています。
決して去年と同じ形にする事が庭の手入れでは無いのではないでしょうか。

木ではなく庭を見て
頭を使って
感性を働かせ

大きくあるべきもの
低くあるべきもの
透けているべきもの
暗くあるべきもの

そうやって全体を意識しながら
一つ一つ手入れしていきます。